高円寺と北加賀屋が「世界で最もクールな街」に選出。人の営みが残る場所を歩く
大規模開発で生まれた街とは異なる、人の営みを感じられる場所が評価されています。タイムアウトの2026年版ランキングで選ばれた、大阪・北加賀屋と東京・高円寺を見てみましょう。

人の営みを感じられる街が選ばれる
ロンドン発のシティガイドメディア「タイムアウト」が発表した2026年版「世界で最もクールな街(The World’s Coolest Neighbourhoods)」で、日本からふたつのエリアが選ばれました。大阪の北加賀屋は6位、東京の高円寺は8位です。1位は韓国・ソウルの鍾路3街でした。
このランキングは、タイムアウトのローカルエディターと専門家が、世界の街を同じ基準で評価したもの。大規模開発で生まれた街よりも、人の営みを感じられる街が選ばれている点が特徴です。
アートスペースへ生まれ変わった大阪・北加賀屋
日本で最も上位に選ばれた北加賀屋は、木津川河口に位置するエリアです。20世紀初頭から1970年代まで造船の拠点として栄え、工場や倉庫が残っていました。
2016年頃からは、かつての工場や倉庫、空きビルの多くがアートスペースやアーティストのスタジオとして再生されています。壁面を彩るミューラルアートや彫刻、ステンシルグラフィティ、イラスト入りのマンホールなどが、街の景観を形づくっています。

個性とコミュニティが評価された東京・高円寺
8位に選ばれた高円寺は、かつてパンクシーンの中心地として知られたエリアです。地域住民が長年にわたり、再開発や均質化に反対する声を上げてきました。評価項目の「ユニークさ」と「コミュニティ」で、高い評価を得ています。
タイムアウト東京では、受賞歴のあるベーカリー「しげくに屋55ベーカリー」、コーヒーショップ「Walnuts Coffee」、日本で唯一気象の神々を祭る「気象神社」を紹介。そのほかにも、古着店「HIGAN」、アジア各地の雑貨を扱う「未完成」、天ぷらの「天すけ」、銭湯「小杉湯」、レコードカフェ「SUB store Tokyo」、ライブハウス「東高円寺二万電圧」、「高円寺メタルめし」など、さまざまな拠点があります。
街の個性を歩いて感じる
北加賀屋では、かつての産業の風景とアートが組み合わさった街並みを歩くことができます。高円寺では、個性のある店や文化の拠点が並ぶ街の空気を感じられます。
大規模開発による均一な景観とは異なる、それぞれの地域に根づいた風景。今回選ばれたふたつの街は、街の個性やコミュニティについて考えるきっかけをくれそうです。
MIREORI TALK

高円寺が世界8位ってびっくり! 古着店やカフェ、銭湯までいろんな場所があるから、歩くたびに新しい発見がありそう。

北加賀屋は、造船の街にアートスペースやスタジオが広がっているのが印象的。街の歴史を残しながら雰囲気を変えているんだね。

大規模開発ではなく、人の営みや地域の個性が評価されたランキング。高円寺と北加賀屋は、街がどう変わっていくかを考えるうえでも興味深いね。


