BEAUTY

「アンチエイジング」はもう古い? Z世代が注目する肌の健康寿命“ロンジェビティ”という新潮流

「アンチエイジング」という言葉に、どこか親世代のものという印象を抱いていませんでしたか? 今、海外のビューティ市場やSNSを中心に、その概念に代わる新しいキーワード「ロンジェビティ(健康寿命)」が存在感を高めています。トラブルが起きてから対処するのではなく、若いうちから肌の健康的な状態を保つ――そんな新世代のウェルネス感覚を深掘りします。

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MIREORI SNAP

「シワを直す」から「健康的に年齢を重ねる」へ。美肌の新しい考え方

年齢を重ねるにつれて現れるサインに後から対処するのではなく、肌の健康的な状態をできるだけ長く保つ――。いま海外のビューティ市場で存在感を高めているのが、「ロンジェビティ(健康寿命、長寿)」という考え方です。

従来のエイジングケアが、表面化したシワやたるみなどの変化への対処だったのに対し、ロンジェビティは老化のプロセスにアプローチし、健康的な状態を長く維持することを目指します。トラブルが起こる前の「予防」に重きを置く発想です。

中国では以前から20代のうちにアイクリームを使うなど、スキンケアを自己投資と捉える風潮がありました。こうした予防意識は、いまやグローバルマーケットにも広がりつつあります。

ロンジェビティをスキンケアだけでなく毎日の習慣として楽しむ3人の会話を伝える一枚

TikTok発「セフォラキッズ」騒動と、ティーン向け新世代コスメの台頭

この潮流を後押ししているのが、SNSと若年層のスキンケア熱です。アメリカではコロナをきっかけに肌をいたわる意識が高まり、K-POPの普及とともに10ステップのルーティンやツヤのある水光肌を目指すスタイルが広がりました。

特にTikTokでは、スキンケア動画が「Skintok」と呼ばれるほど大きなブームに。その一方で、小学生や中学生がコスメ専門店セフォラでスキンケア製品を求める「セフォラキッズ」現象が議論を呼びました。インフルエンサーの影響で、レチノールやピーリング製品など、成長期の肌に刺激を与えうるアイテムまで欲しがるケースが出てきたためです。

こうした状況を受けて支持を集めているのが、「バブル(BUBBLE)」や「バイオマ(BYOMA)」といった若年層向けのスキンケアブランド。カラフルで親しみやすいパッケージに加え、保湿やニキビなど若年層特有の肌悩みに対応するアイテムを展開しています。

スキンケアから睡眠・ガジェットへ広がる「長寿美容」

ロンジェビティの視点は、化粧水や美容液の枠を越えて、毎日のライフスタイルにも広がっています。エスティ ローダーが長寿に関する研究者や専門家を集めた「ロンジェビティコレクティブ」を結成したり、ランコムが世代ごとの肌ステージに合わせたラインを展開したりと、老化のプロセスに着目したアプローチが登場しています。日やけを予防するサンケアも、ロンジェビティの文脈で注目されるカテゴリーです。

同時に見逃せないのが、テクノロジーとの融合です。スマートウォッチやリング型デバイスで歩数、心拍数、睡眠時間、ストレスなどを計測したり、光や音で睡眠ルーティンをサポートする目覚まし時計を取り入れたりする動きがあります。睡眠、運動、栄養、ストレス管理まで含めて肌を考える消費者が増え、美容ブランドも健康全体を提案する方向へシフトしています。

「若く見せる」ための背伸びではなく、「すこやかに年齢を重ねる」ための選択へ。肌の健康寿命や毎日のウェルネスを考えるロンジェビティの視点は、これからのビューティを語るキーワードになりそうです。

MIREORI TALK

みう

TikTokで小学生や中学生がスキンケアを探している話題を見てびっくりした! バブルやバイオマはパッケージもかわいいし、肌を大事にしたい気持ちはわかるかも。

れな

若いうちから肌の状態を考えておく、という発想は気になるな。ランコムの世代別ラインみたいに、自分のステージに合わせて選べるのも面白い。

しおり

シワへの対処だけでなく、睡眠やストレス管理まで含めて肌を考える流れなんだね。スマートウォッチや睡眠デバイスとの組み合わせも、ロンジェビティらしい広がり方かも。

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